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岩手県北上市がコミュニティFM局を開設?

「Twitterまとめ」としては毎日更新(+記事の管理修正)していますが、実際のブログのほうは放置気味となり申し訳ありません。
Twitterのほうに書き込むと、改めて書く事が無くなってしまい、ブログのほうを更新しようと思わなくなってしまうもので…つまり言い訳です。
短文でも更新できればと「思っている」ところです。努力目標ですが。←

さて、最近気になったニュースから。

北上駅前にスタジオ コミュニティFM放送施設 (岩手日日新聞社)

「岩手県北上市は、2017年5月26日の市議会全員協議会で、コミュニティFM放送施設の整備概要を示した」との事ですが、この問題については、北上市が2014年3月に「公設民営で2015年度開局を目指してきたコミュニティFM局の整備を事実上断念する方針を固めた」というニュースが流れてから、ずっと追っている話題です。

FM放送局: 北上市整備、開局は来年7月 CATVが運営へ /岩手(毎日新聞)

毎日新聞によれば、「放送局開設には電波送信の免許が必要だが、市側は『施設がある程度できないと検査も受けられない』と説明した」そうですが、コミュニティ放送局の設置については…

  1. 免許申請

  2. 審査

  3. 予備免許付与
    *この時点で演奏所の工事開始

  4. 法人の設立の確認申請(*既設法人の場合は省略)
  5. 確認書交付(*既設法人の場合は省略)

  6. 工事落成届

  7. 落成後検査

  8. 免許(本免許)

  9. 運用開始届

  10. 開局



(総務省「電波利用ホームページ」より引用)

となります。簡単に説明するなら、各地の総合通信局に相談した上で免許申請を行い、予備免許を取得(注…予備免許が交付されるまで無線設備の工事は不可)。その後、落成検査を受けて不備が無ければ本免許交付となるわけであり、検査を受けるのは最終段階です。

報道を見ている限りでは、開局に前のめりで、「実際に開局した後にはどうするのか」「トラブルが起こったらどうするのか」という部分がとても希薄で、このようなお粗末な計画では、数年は持ったとしても破綻はそう遠くないように感じます。

また、「ケーブルテレビ会社が運営するから安心」などという幻想は持つべきではありません。
ケーブルテレビ設置の理由として、「アンテナ工事をしないで隣接地域の地上波テレビや衛星放送を見たい」「インターネットを安く引きたい」というケースが多数を占め、「コミュニティチャンネルを見たい」という理由でケーブルテレビに加入する人はそれほど多くないのが実態です。

参考…「ケーブルテレビへの加入動機と関心」(文教大学・八ツ橋研究室=1999年)

また、どこのケーブルテレビでも同じかと思いますが、議会中継などを除いて、基本的にコミュニティチャンネルは録画・再放送が中心で、同じコンテンツを繰り返し放送し、週1回程度の更新としている事が多く、コミュニティFMの「基本的に生放送で聴取者に伝える」事とは相容れません。

コミュニティFMは開局するまでが大変ですし、維持していくのも並大抵の事ではありません。
当ブログで何度も繰り返し述べている通り、聴取地域が限られているからこそ簡単に黒字が出ない構造なのです。
開局したはいいものの、大赤字で地域のお荷物とされ、潰れていったコミュニティFMはたくさん存在しますし、そんなに簡単に上手く行くわけないのに「これをやれば黒字になる」と謳うコンサル業者も存在します。

果たして、コミュニティFMは本当に開局出来るのでしょうか。
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    take2-chances * 地域放送とは。 * 22:33 * comments(0) * - * -

    「一家に一台安心ラジオ」と称する次世代ラジオとは。

    案の定、民主党大惨敗だった総選挙が終わりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
    その中でも野田首相は16万票以上を獲得し圧勝。選挙というのはよく分かりません。
    自分さえ良ければいい、そんな気さえしてくるのですが汗

    さて本題。
    2012年11月14日〜16日に開催された「InterBEE 2012」で、「“一家に一台安心ラジオ”としての次世代ラジオ」と題するセッションが行われたそうで。

    「災害発生時における地域ラジオとしての役割と"一家に一台安心ラジオ"としての次世代ラジオとは」 【前編】 / 【後編】 - ITpro
    *2ページ目は「ITpro会員」でないと読めません。

    記事によると、「V-Low防災デジタル・コミュニティラジオ検討協議会では
    • 防災機能が充実した放送

    • 多チャンネルサービスを活用した新しいラジオ

    • 高音質・5.1chサラウンドなどを利用した放送

    • IPキャストによる新ビジネスモデル
    などを挙げ、『防災』と『魅力あるラジオの再生』を主な目的として実証実験を進めると説明した」との事。

    また、CATVやデジタルサイネージとの連携、防災無線の代替設備などを視野に入れているそうで、協議会会長の木村太郎氏は、「『V-Lowマルチメディア放送をやることでラジオを変える』という気持ちが底辺にあり、『デジタルラジオはラジオを復権する力があると確信している』と述べ、V-Lowマルチメディア放送の早期制度化の必要性を訴えた」との事。

    …以前にも、「防災デジタル・コミュニティラジオは必要か。」「木村太郎氏、V-Lowをはじめる。」と何度も書いていますし、繰り返しにもなるのですが、「ハードではなくソフトの方に資源を集中させるのが先決」であり、どれだけ最先端なシステムを用意しても、扱う人員がいなければ「絵に描いた餅」としか言いようがありません。

    「V-Low防災デジタル・コミュニティラジオ検討協議会」などのV-Low推進団体は、「絵空事がいかに素晴らしいか」、「システムがどういう物なのか」だけではなく、「どのように運用していくのか」、「実際にコミュニティFM程度の規模で運用する事が出来るのか」という想定され得るビジョンの提示、つまり「このシステムを導入するには、人員確保など、どの程度の規模で展開する必要があるのか」、「どの程度の費用を想定しているのか」、あるいは「自治体との連携をどう考えているのか」という実務的な面でも、具体的な構想を公表して欲しいと思います。

    少なくとも、現在のCFMは慢性的な赤字経営のところが多く、行政の金銭的支援がまず必須であり、もし新たに導入するにしても、それだけの設備投資に理解が得られるのか、といえば極めて難しいでしょう。仮に設備投資を行う目処がついたとしても、常に要員を確保できるような体制作りをするには、「相応の経費」が捻出できる状態でなければなりません。

    もし、「次世代ラジオ」と称する物がラジオではなく「デジタルコミュニティテレビのようなもの」を想定しているのであれば、間違いなく過剰投資であり、「手軽さ」と「機動力」を売りにした音声媒体の良さを損なってしまうのではないでしょうか。

    そもそも、何でもラジオ「だけ」で行おうとするのが大きな誤りであり、それぞれのメディアに応じた特性を上手に活用してこそ、ラジオの媒体価値があるのであり、インターネットを活用して文字情報を送り届ける事や必要な情報伝達が現状でも満足に出来ていないのに、コミュニティFM程度の規模で全ての防災情報を管理統括し、適切な情報を適切な範囲に送出したり、防災無線の代替施設として機能させる事など現実的に不可能です。

    どこかの篤志家が金銭を集めてボランティアで始めるのであれば不可能とは言い切れなくなるかもしれませんが、東日本大震災では金銭的な支援が滞る中で臨時災害放送局を立ち上げ、少ない人員でやりくりしながら懸命に地域情報を発信していたのが現実ですから、まずあり得ないでしょう。

    ★東日本大震災時は日本財団などが臨時災害放送局に対して支援を行っています。

    しつこいですが、ハードよりもソフトの充実。
    「放送不況」だからこそ、CFMに限らず、全ての放送局が「コンテンツの充実」について考えていくべき大きな課題であると思うのですが…。

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      take2-chances * 地域放送とは。 * 00:29 * comments(0) * - * -

      「臨時災害放送局開設手引き」が公表される。

      今年も着々と終焉を迎えつつありますが、皆様いかがお過ごしでしょう?
      同時並行でやらないといけない事が多くなってくる時期です。
      というワケで、本題。

      このブログでも度々お伝えしている東日本地域放送支援機構」ですが、2012年10月19日から「臨時災害放送局開設等の手引き」が公表されているそうで。

      東日本大震災での地方公共団体の経験から「臨時災害放送局開設手引き」公表 -ITpro

      記事によると、「総務省東北総合通信局は、NPO法人の東日本地域放送支援機構および東北コミュニティ放送協議会と協働で『臨時災害放送局開設等の手引き』を作成した」そうで、「この手引きを活用し、東北管内の地方公共団体向けに臨時災害放送局の開設などの周知啓発を実施していく」との事。

      この「手引き」(PDF/33ページ)を読んでみると…


      • 東日本大震災の際の臨時災害放送局の活躍事例(8局)

      • 臨時災害放送局の開設方法等

      • 臨時災害放送局の機材調達、施設整備の方法等

      • 臨時災害放送局の運営方法等

      • 臨時災害放送局の開設、運営の流れ(例)

      • よくある質問


      となっており、東日本大震災時の事例と臨時災害放送局の開設方法、運営方法などが事細かく書かれています。

      東日本大震災時、どのようにして臨時災害放送局を開設したのかという事例紹介も大変参考になるのですが、実は「よくある質問(FAQ)」が充実しています。

      例えば…
      • Q. 臨時災害放送局は、コマーシャルを入れることができますか。

      • A. 制度上禁止されていません。

      • Q. 放送する内容は、市町村からのお知らせに限られるのですか。

      • A. 被害を軽減するために役立つ放送とは、市町村が直接情報源になるお知らせのほかにも、給水支援活動をする自衛隊や関係機関から直接入手できる情報の放送、さらには、被災した住民の精神的な被害を軽減するのに役に立つ「音楽」や笑いを喚起する「軽い娯楽」は容認されるものと考えられます


      などなど。
      東日本大震災の影響が無かった地域でも、今後いつ大災害が起こるか分かりませんから、大変参考になると思います。

      しかし、「手引き」には開設するための参考事例がまとめられていますが、自治体として「やる」という決意が無いと開局できませんし、やるからには相応の費用負担は考えないといけません。
      また、基本的に不慣れなスタッフしかいないはずなので、ある程度の事前準備が必要になってくるかと思います。

      いざという時に、急ごしらえで何とかなるといえば何とかなるのかもしれませんが、災害時は初動が最も大事になってきますし、速やかに開設できたとしても、実際の運用が出来ないとどうしようもありません。

      この「手引き」の「ポイント」(表紙)の「3.」に
      • より効果的な災害対応のため、臨時災害放送局の早期開設に必要なことは

      • 首長等の迅速な開設の意思決定、東北総合通信局への連絡

      • 機材、電源の確保や設置場所等についての事前の準備、関係者の協力のルール化

      • (可能なところは)コミュニティ放送局との協力関係の確立


      と書かれている通り、出来るだけ事前に準備できることは準備しておく、いざという時には「やる」という事を予め決めておくのが大切なのかもしれません。

      いつ「本番」が来るか分からないからこそ、いつ来てもすぐ対処できるように予め準備しておくに越したことはないでしょう。

      「臨時災害放送局開設等の手引き」をぜひ活用されることをオススメします。

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        take2-chances * 地域放送とは。 * 22:51 * comments(0) * - * -

        「有料配信」は是か非か。

        小中高校の夏休みもそろそろ終わりになってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょう?
        (*地域によっても多少違います)
        大学・専門学校生は9月くらいまで休みがあるそうですが…汗
        大人の方々はお盆休みがあったり無かったり。
        放送業界は不定休ですから、社員じゃなければ長期休暇など夢のまた夢でして(爆)

        夏休みと言えば、黄色いTシャツを着て、男性タレント専門事務所を中心としたお祭りのような長時間テレビ番組が放送されていましたが、いい加減もう止めた方がいいと思うんですけどね。

        スポンサーから協賛金を集めて、日テレが上積みした上で福祉団体に届けて、寄付金を有効活用している模様をレポートするような番組だったらまだしも、ただの「福祉」という名前を借りたお祭りですから、正直言って見る気もしませんし、「恵まれない人は可哀想」みたいな感じになってしまうのであれば、やらない方が良いとさえ感じます。
        これに限ったことでは無いですが、当初の理念から外れた「看板だけ」の番組であれば、番組は終わらせるべきです。

        日本全体が酷い二極分化に陥っているというのに、なんか暢気とさえ思ってしまうのですが。。。

        前置きが長くなってしまいましたが、さて本題。

        2012年8月21日、ドワンゴとニワンゴが「ブログやメルマガなどの記事コンテンツを配信する機能である『ブロマガ』の提供を開始した」そうです。

        ニコニコチャンネルに課金可能な記事コンテンツ配信機能、EPUB形式にも対応 -ITpro

        記事によると、「ニコニコチャンネルで動画や生放送といったコンテンツだけでなく、テキストによる情報も配信できるようになる」との事で、「コンテンツの課金方法は月額課金、都度課金の両方に対応。コンテンツの価格はチャンネル開設者が自由に設定可能で、設定された価格のうち30%が手数料としてドワンゴ側に支払われる」そうです。

        また、「76の公式チャンネルからスタート。時期を見て、一般のユーザーもブロマガ機能を利用できるように拡充していく」との事ですが、このシステム、活用次第で「スポンサーは視聴者の皆様です!」みたいに、「有料配信チャンネル」として使えるのではないのでしょうか。

        ある程度の視聴者数を獲得し、それなりに稼ぐことが出来れば、また新たな番組制作費に回すことが出来ますし、次第にロケなどが出来るようになったりと番組が豪華になるのであれば、視聴者も楽しくなるのでは?なんて思ったりしますが…。

        シンガー・ソングライターの森恵さんがUstreamで不定期に配信している「笑顔でいられるように」のように、無料で動画を配信するコンテンツが近年増えてきましたが、スポンサーとの関係が密接すぎる音楽番組に売り込むよりも、「詳しくはこちらへ→」みたいな感じで誘導出来れば、よりアーティストが身近になるのでは?と感じます。

        今までは企業・団体のスポンサー頼みだった番組も、リスナーや視聴者がスポンサーになってくれるかもしれません。
        スポンサーが付かない!なんてお嘆きの番組も、自信があるなら有料配信をやってみては如何でしょう?
        無料で見てくれていた人達が、どのくらい有料会員になってくれるかは全くの未知数ではありますが…。

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          take2-chances * 地域放送とは。 * 23:09 * comments(0) * - * -

          木村太郎氏、V-Lowをはじめる。

          今年も相変わらず全国的な天変地異に見舞われている模様ですが、皆様いかがお過ごしでしょう?
          「備えあれば憂い無し」と申しますが、相変わらず放送局の備えはイマイチのようで…。
          「喉元過ぎれば熱さ忘れる」じゃないですが、しっかりとした防災意識を持って欲しいですね。

          さて、本題。
          「逗子・葉山V-Low実験局」に免許が交付されたそうで…

          V-Lowマルチメディア放送で逗子・葉山実験局に免許 -ITpro

          記事によると、「2012年7月26日、V-Low防災デジタル・コミュニティラジオ検討協議会(会長・木村太郎氏)が行う逗子・葉山V-Low実験局が関東総合通信局から免許を付与された」そうで、「電波は、逗子・葉山コミュニティ放送の送信所から発射。実験期間は2013年3月までを予定」との事。

          今後の予定は、「第1フェーズ(9月までの予定)では同一エリア内での電波伝搬調査を実施し、出力20Wへ増力した上で第2フェーズを行い、防災行政無線を補完する物としてのV-Lowマルチメディア放送の性能検証を行う予定」だそうです。

          V-Lowマルチメディア放送に係る実験試験局に免許 ≪災害時におけるデジタルラジオの有効性の検証≫ -総務省関東総合通信局

          関東総合通信局によると、周波数は96.571429MHzで空中線電力は2W。
          実験地域は葉山町及び逗子市、鎌倉市の一部になるそうですが…
          まだ受信機は出来ていないそうで、ITproによると、「第2フェーズ開始時期までには開発し、2012年11月に開催されるInterBEE 2012に出展する予定」だそうで、一般向けの受信機公開はもう少し先になりそうです。

          にしても、気になるのは「防災行政無線を補完する物としてのV-Lowマルチメディア放送」…?
          つまり、防災無線の代用ではなく、「防災無線があった上でのV-Low」と解釈出来るのであり、タダでさえ公務員が減らされている昨今、行政は少ない人数でやりくりするためにデジタル防災無線を優先させて、いざという時には従来のコミュニティFMと同じような(あるいはそれ以下の)対応になる可能性があります。

          もしかすると、行政から情報が流れないのを理由に、V-Lowがデマを信じ込んで流し、混乱の元になってしまうことも充分あり得ますし、住民としても、防災無線とV-Lowの二本立ての情報で信憑性にバラつきが出てしまい、どちらを信用していいのか分からなくなってしまいます。

          以前から何度も申し上げています通り、人材難で新しいシステムを入れても、操作出来る人がいなければ絵に描いた餅ですし、従来のFMラジオで受信出来ませんから、V-Low受信機が地域にあまねく行き渡っていない限り、何の役にも立ちません。

          当然ながら行政との緊密な連携も欠かせませんし、仮に大規模災害が起きた時、情報が入りづらい中で、どのようにして地域の災害情報を正確に受け、発信することが出来るか、という部分が極めて重要になりますし、地域内の情報伝達手段、地域内連携が構築されていない限りは正確な情報が届きませんし、流せません。

          緊急時には、それこそ「想定外」の事は充分起こり得ますし、本来であれば、「想定外」が起こらないように充分なリハーサルが必要なのですが、それでも万々が一、危険な状態が起こりそうになってしまった場合、どのように情報伝達するのかといった「対策」が必要です。

          そういった「事前対策」がどの程度準備されているのかは分かりませんが、地域内での緊密な連携も出来ていないのに、最新鋭のシステムだけ入れても何の意味もありません。
          その上、文字情報などの副次的情報を送出するには、正確な「打ち込み要員」の確保も必要ですし、Webと併せて正確な情報提供を行う上で、高機能になればなるほど高度なテクニックを持った技術者が必要であり、果たしてそこまでの予算と人員を想定しているのでしょうか。

          災害時こそ予算と人手が足りなくなるのは、東日本大震災の時に嫌というほど見てきましたし、V-Lowみたいなシステムにカネを使うなら、既存のシステムを改修した上で、「臨時災害放送局を支援するNPO」みたいな組織を設立して、他局の協力が得られるように準備しておく方が遙かに有用かと思います。

          機材だけ用意すればあとは全自動、なんて事は絶対に無いのですから。

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            take2-chances * 地域放送とは。 * 21:50 * comments(0) * - * -

            「被災地」と「被災地以外」の乖離。

            2012年3月31日、今まで見送られていた東北3県で地上アナログ放送が終了し、日本からアナログテレビ放送が消滅する今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょう?
            この1年間、テレビが面白くなったという実感は全く無く、相変わらずどうでも良い内容ばかりを垂れ流しています。
            何のための「地上波テレビデジタル放送化」だったのでしょうか。

            そんな「完全地デジ化」に関する記事から。
            毎日新聞が「検証・震災と放送」と称して3回シリーズで取り上げていますが、「東日本大震災被災地」の放送に関しての大変分かりやすい記事なので、ぜひ一度ご覧頂きたいと思います。

            検証・震災と放送:/上 岩手・宮城・福島、今月末アナログ放送終了 地デジ“完全移行”遠く

            検証・震災と放送:/中 4県20局の臨時災害FM 「復興」に軸足、求められる質

            検証・震災と放送:/下 経営環境厳しく 地元スポンサーも被災 -毎日新聞

            概要だけ引用しますが、

            ◇光ファイバー網や共聴施設が破壊、「衛星」では地元ニュース見られず(上)
            →共聴施設が流されたり壊れたりして復旧していない地域も多く、当面の間は「セーフティーネットの衛星放送(難視対策衛星放送)」で対応せざるを得ず、地元ニュースが見られない世帯も少なくない

            ◇「緊急情報」から「癒やしや憩い」へ 場所や人、資金の確保で工夫も(中)
            →先の長い復興への道のりのなか、「被災者が求めているものは何か」を模索しながら臨時災害放送局の運営が続いている

            ◇新年度制作費、震災前並み−−被災3県(下)
            →毎日新聞が岩手・宮城・福島の県域民間放送局全16社に東日本大震災の影響を尋ねるアンケートを実施、うち14社が「経営に影響があった」と回答。宮城、福島のテレビ局では、2011年度の下半期CM収入(見込み)が2010年度水準にも達しないなど、依然として厳しい経営環境となっている

            ◇「本社機能移転も想定」−−福島
            →福島中央テレビは「原発による避難区域の拡大で、郡山市にある本社機能の会津移転も想定しながら放送を続けた」

            ◇被災地局として「使命まっとう」
            →仙台放送「次の大地震、大津波で一人でも多くの命が救われるように、後世に教訓として伝えることで防災教育や地域の防災計画に役立ててもらいたい。人員も資金も潤沢にあるわけではないが、被災地のテレビ局としての使命をまっとうしなければならないと思っている」

            ---☆☆☆---


            (上)ではテレビ難視聴地域の現状、(中)では臨時災害放送局の運営について取り上げられています。
            「デジタルなのでノイズに強く、難視聴地域の対策はほとんど不要」などと喧伝されていたデジタル放送。本当に必要だったのか大きな疑問だらけです。

            また、予算もノウハウも無い「臨時災害放送局」が長続きするにはどうするか、という課題が突きつけられています。
            以前書きました「東日本地域放送支援機構」のような組織がますます重要になっています。

            そして(下)の後半部分、岩手放送のコメントから。
            「被災地は『現実』をニュースにしたいが、被災地外は『思い』をニュースにしようとする。ニュースから見える被災地と、現実の被災地のギャップは大きい」…「東京発情報と現地からの情報との乖離」が大きく、まだまだ復興されていない様子が伝わってきます。

            確かに、東京発の情報は「現地での復興の様子」というより、「がんばろう東北」という内容のニュースが多いように感じます。
            残念ながら「復興radiko」は2012年3月末で終わりますが、まだまだ復興支援は終わっていませんし、東京の都合だけで終わらせてはいけない気がするのですが…。

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              take2-chances * 地域放送とは。 * 22:20 * comments(0) * - * -

              東北地方で臨時災害放送局を支援するNPOが発足。

              2012年も1月下旬となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょう?
              東京地方では大雪が降ったとかで大騒ぎしていますが…相変わらず東京中心の発想ですね。

              さて、本題。
              東北地方にあるコミュニティFMが中心となり、NPO法人を発足させる計画が進んでいるそうで。

              焦点/臨時災害FM18局奮闘/継続へ資金など課題 -河北新報

              記事によると、「東北にある既存のコミュニティFM局などが、臨時災害局を支援する組織の設立に動きだした」との事で、「ボランティア中心でノウハウのない臨時災害局を支援するため、コミュニティFM23局が中心となり、NPO法人『東日本地域放送支援機構』を発足させる計画が進んでいる」そうです。

              このNPO法人「東日本地域放送支援機構」を調べてみると、事務局が山形市にあり、設立総会の模様が山形新聞に載っています。

              災害放送続けるコミュニティラジオを支援 山形でNPO設立総会(2011年10月4日) -山形新聞

              山形新聞の記事によると、「東日本大震災後、被災地で12局の開局支援と6,000台の小型ラジオ配布を行ってきた東北コミュニティ放送協議会(会長…玉井 恒・山形コミュニティ放送社長)が中心となり、このNPOの設立準備を進めてきた」との事です。

              同NPOの「特定非営利活動に係る事業」を見てみると、「被災地の…」となっており、場合によっては東北以外の地域で被害を受けた場合でも支援していく可能性がある、という事なのでしょうか。

              災害が起きて「臨時災害放送局」を作ろうとしても、一般の人からすればノウハウもありませんし、そもそも「臨時災害放送局」という物すら分からないという可能性もありますので、このような「開局を支援するNPO」みたいな組織があれば、いざという時に役立つと思います。

              しかし、一番のネックが運営資金であり、ノウハウの支援を無償で受けても予算が無ければ長期運営は厳しいですし、行政が金銭的な負担をするとは限りませんので、東日本大震災で日本財団が運営資金を支援したように、同時に運営資金を支援するようなシステムもあったほうが良いと感じます。

              政府が変われば災害放送局に金銭的な支援が行くようになるのかもしれませんが、阪神淡路大震災や東日本大震災でも民間の努力で何とかしてきたのが事実ですから、今後の検討課題となるでしょう。

              これから「東日本地域放送支援機構」がどのような動きをしていくのか、注目したいと思います。

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                take2-chances * 地域放送とは。 * 00:53 * comments(2) * - * -
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