自動運行システムの必要性。
2013.05.31 Friday
多くの地域で梅雨入りしましたが、皆様いかがお過ごしでしょう?
雨が多かったり湿度が高いと機械トラブルの原因にもなりますが…本題。
もしかするとご覧の皆様はご存じかと思いますが、多くの放送局では自動運行システムを導入しています。
(*APC/APSなど、システムによって略称が異なりますが、ここではAPCに統一します。「自動運行システム」については以前のページをご覧下さい。)
例えば、時間になったら強制的にCMが送出されたり、番組が切り替わったり。
緊急時対応の可能性もあるため、本来なら出来る限り無人は避けるべきですが、やむを得ない事由による無人運用、あるいは番組が出ない・CMが出ない・CM中に不要な音声が挿入される等の放送事故を極力減らすために、現在ではAPCの導入は一般的です。
通常は故障した時のために現用・予備と二重化されているのですが、コミュニティFM局などでは1系統しか無い場合があり、故障やシステム障害などにより使用出来ない場合は手動で送出する事になります。
その場合は、現場での送出が恐ろしく複雑になり、その都度完パケ(完全パッケージ。そのまま放送出来る状態のもの)を準備したり、ネット番組の出入りを手動で管理したり、あるいは時報CMと時報が被るミスがないように時間管理を完全に行ったり、CM中にトークやBGMが乗らないように注意する必要があり、自動運行時と比べて放送事故を起こす確率が非常に高いと言えます。
もちろんAPCが導入されていても、データの入力ミスがあったら有無を言わさず放送事故が起こるので、ミスが無いように確認作業を複数で行うなど、事前に細心の注意を払う必要はありますが、放送中の運行管理を最低限に抑えられるため、人為的なミスが起こりにくくなります。
しかし、予算の面で導入が困難なケース、その他特殊な理由により導入しないケースがあるとの事で、正直言って現代では考えられないというのが率直な意見です。
工場や工事現場などでよく見られる「危険予知」と同じように、極力事故が起きないようにする、あるいは起きてしまった場合には最低限の被害で抑えることが出来るようにするのが定石であり、努力すれば何とかなるという次元のものではありません。
信頼を傷つけてまで低コストで運用するか、極力事故が起こらないように周辺環境を整備するか。
防ぐことが出来る事故を、出来得る限り予め取り除いておくのは必須であり、無用な信用失墜を避けることも危険回避の一つです。
自由が利かなくなるというデメリットはありますが、放送事故防止の観点から導入しないという選択肢は無いと考えますが…。
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通常は故障した時のために現用・予備と二重化されているのですが、コミュニティFM局などでは1系統しか無い場合があり、故障やシステム障害などにより使用出来ない場合は手動で送出する事になります。
その場合は、現場での送出が恐ろしく複雑になり、その都度完パケ(完全パッケージ。そのまま放送出来る状態のもの)を準備したり、ネット番組の出入りを手動で管理したり、あるいは時報CMと時報が被るミスがないように時間管理を完全に行ったり、CM中にトークやBGMが乗らないように注意する必要があり、自動運行時と比べて放送事故を起こす確率が非常に高いと言えます。
もちろんAPCが導入されていても、データの入力ミスがあったら有無を言わさず放送事故が起こるので、ミスが無いように確認作業を複数で行うなど、事前に細心の注意を払う必要はありますが、放送中の運行管理を最低限に抑えられるため、人為的なミスが起こりにくくなります。
しかし、予算の面で導入が困難なケース、その他特殊な理由により導入しないケースがあるとの事で、正直言って現代では考えられないというのが率直な意見です。
工場や工事現場などでよく見られる「危険予知」と同じように、極力事故が起きないようにする、あるいは起きてしまった場合には最低限の被害で抑えることが出来るようにするのが定石であり、努力すれば何とかなるという次元のものではありません。
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