とちぎテレビ、県域ラジオ局の栃木放送を子会社化。
2011.12.29 Thursday
すっかり年末になり、間もなく2011年も終わりますが、皆様いかがお過ごしでしょう?
今年のニュースは今年のうちに…というワケでこれを。
県域テレビ局のとちぎテレビが、県域AM局のCRT栃木放送を子会社化するそうで。
とちぎテレビの栃木放送子会社化決定 両社が取締役会 -下野新聞
記事によると、「とちぎテレビと栃木放送の両社が2011年12月16日にそれぞれ臨時取締役会を開き、経営統合の関連議案を全会一致で可決した」との事で、「2012年3月1日を目途に、CRTの株主と譲渡交渉を進める」そうです。
また、「CRTの子会社化は経営効率の向上が目的で、総務や報道制作などの部門ごとに担当窓口を決め、事務効率化などに向けた具体的な検討作業に入る」との事です。
とちテレ 栃木放送を子会社化へ 来年3月めど合意目指す -東京新聞
下野新聞の記事より前に、12月6日の栃木県議会で福田富一知事がAM、FM、テレビ3波の経営統合を行う「栃木県内のメディア再編構想」を明らかにし、一斉に報道されていますが、今回は先行してとちぎテレビとCRTが経営統合するとの事です。
現状の枠組みでも中波とテレビの兼営は認められていますが、放送法では「マスメディア集中排除原則」により、「該当する地域の情報を独占する恐れのある場合は、支配する事は出来ない」となっています。
従って、下野新聞の経営的な影響を減らして「情報の独占」を回避出来れば、1事業者3波体制も不可能ではない、という事になるのでしょう。
とはいえ、下野新聞とCRT、とちぎテレビは協力関係にありますから、事実上の「情報の独占」と言えなくもないですし、健全な状況かと言えば疑問です。
その上、相変わらず「経営環境の悪化」をインターネットのせいにしているという時点でどうかと思いますし、最後発のとちぎテレビも他の地方テレビ局と同じく通販番組が大半を占めている現状ですから、「経営の健全化」が出来るのかと言えば、こちらも大きな疑問を感じます。
同じくRADIO BERRYも、新社屋移転の影響で自社制作率の低下が激しく、行政番組が大幅に増えた上に番組の質が大幅に悪化しているとの噂もありますので、決して良い状態ではないのも事実なのでしょう。
経営を統合したってダメな物はダメですし、闇雲に規模を拡大したところで組織的にダメなら、経営が行き詰まるのも時間の問題です。
まずは3局とも、日常的に視聴・聴取されるような番組制作体制の充実が先決なのかもしれません。
経営統合は、打ち出の小槌でも何でもない事だけは間違いないのですが…。
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とちぎテレビの栃木放送子会社化決定 両社が取締役会 -下野新聞
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また、「CRTの子会社化は経営効率の向上が目的で、総務や報道制作などの部門ごとに担当窓口を決め、事務効率化などに向けた具体的な検討作業に入る」との事です。
とちテレ 栃木放送を子会社化へ 来年3月めど合意目指す -東京新聞
下野新聞の記事より前に、12月6日の栃木県議会で福田富一知事がAM、FM、テレビ3波の経営統合を行う「栃木県内のメディア再編構想」を明らかにし、一斉に報道されていますが、今回は先行してとちぎテレビとCRTが経営統合するとの事です。
現状の枠組みでも中波とテレビの兼営は認められていますが、放送法では「マスメディア集中排除原則」により、「該当する地域の情報を独占する恐れのある場合は、支配する事は出来ない」となっています。
従って、下野新聞の経営的な影響を減らして「情報の独占」を回避出来れば、1事業者3波体制も不可能ではない、という事になるのでしょう。
とはいえ、下野新聞とCRT、とちぎテレビは協力関係にありますから、事実上の「情報の独占」と言えなくもないですし、健全な状況かと言えば疑問です。
その上、相変わらず「経営環境の悪化」をインターネットのせいにしているという時点でどうかと思いますし、最後発のとちぎテレビも他の地方テレビ局と同じく通販番組が大半を占めている現状ですから、「経営の健全化」が出来るのかと言えば、こちらも大きな疑問を感じます。
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経営を統合したってダメな物はダメですし、闇雲に規模を拡大したところで組織的にダメなら、経営が行き詰まるのも時間の問題です。
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